英語教育ブログ:日々是精進

英語教育に関してのメモ。

新年度

もうすぐ新しい年度がスタートします!

授業は全て2年生。英表とコミュ2。

今年度は3つのポイントを大事にしていきます。

1つは田地野先生の語順をベースにして授業を組み立てようと思います。文法、本文理解など説明、練習を表を使ってやりたいです。

2つめに田尻先生の講演会でお聞きした、理解↔練習(習熟)↔応用を意識して授業をします。メインは習熟を生徒全員が積極的にしてくれるように授業を組み立てることです。

3つめはクラス内のレベルの差を意識して説明やプリントを作ること。
課題が終わった生徒にどう対応するか。考えどころです。

ブログに関しても目標を1つ。

2年間は授業の考え方、姿勢に関しての内容が多かったので、文法の教え方を自分でもよく考えて、それをブログにメモしていきたいと思います。

去年よりもよい授業を目指していこう!

学年末英語終了

学年末試験英語は終了しました!

まだ採点中ですが3学期中狙っていたことを生徒がわかってきたようなので成果を載せておきます。

3学期中のテーマの一つが前からブログで書いているフォニックス指導。ただ、フォニックスといっても音を推測できる単位で示すので厳密なフォニックスではないかもしれません。

ex,
c/o/n/v/e/n/i/e/n/c/e/と1つずつ音をとらえるのではなく
con/ve/ni/ence/のように分けそれぞれの部分を読めるようにしていきます。

conは読める(だろう) niも読める(だろう)
ということでveとenceの部分だけ類例を示します。この際たまに辞書を引かせる。

下流れ。

ve: vegan...: ヴィって読めるね。じゃあこれは?"vehicle"

ence:みんなこの読み知ってるよね?何? (生徒は推測,元気な子は言ってくれたりする) うん。じゃあこれなんて読むの? "science" enceって読めたね。「音を他のものも推測していくとだんだんと読めるようになるよ!」

全部やっていると時間がなくなるので数個質問しながら行う。

同じものがあっても何度も示すことで音とつづりの感覚を養う。

以上を三学期繰り返していきました。

結果としては英語で書く問題の空欄が減りました。不規則変化を書かせる問題ではつづりが間違っているがなんとか書いてくるようになりました(丸はあげないですが)。苦手な生徒もなんとなく音はわかっているんだなということがわかりました。音だけでなく単語のつづりも意識させて練習させる必要があるようです。

書くことに抵抗を無くさせるための手立てとして音を意識させることは必須なことを再確認しました。

1回で分かるわけはない。2回、3回繰り返して良くなる。それでもダメなら4、5、6回。苦手な子には100回だって示してあげる必要がある。

英語を使う人は自然と何百回と繰り返している。そういったことのない人には繰り返す状況を作ってあげる。それが伸びる要因じゃないかな。

名詞団の指導

こんなのどうだろうか?

コアを見つけるところから名詞団を広げていく。

ex, 以下リピートさせる。意味も確認しながら。

life
the life
people
blind people

繋げると...

the life of blind people

experience
to experience

繋げると...

to experience the life of blind people

以下の単語のコアは?

a beatiful flower

the guide dog

the boy who always plays tennis in that park

(日本語から見つける
あかとんぼ
めがねざる
新しい友達
テニスをいつも公園でする少年)

日本語でやったらどうなるか、ふとおもったのでメモ

意味の固まりがわからないという生徒に対して時間はかかったが上記の英語を使って説明をしてみた。よくわかったと言ってはいたが...もう少し練習もしたかったなぁ。

個別に指導できる時間があればわかっていない子にも目を配れるのだが。。。
まぁ今日はよく質問に来てくれたなと嬉しくなった。

北部サークル 意味順まとめ

先日は初めて意味順を使って指導している先生のお話を聞くことができました。

結論としては、自分が意味順ボックスを使って指導しているときに感じることは間違いではないということです。

どういうことか。
ボックスを使って指導しているときにこのかたまりはどこのボックスに入るのかな、と疑問に思うときが何回もありました。その度に本を読み返し、ここに入るのかな?と試行錯誤する日々でした。しかし、経験の長い先生だとしても同じように考えていて、しかも本家の田地野先生も語順が正しければ先生方のアレンジを加えてもいいとおっしゃっているとのことです。まずは一安心。

それに加えて、O先生の語順を使った指導法、名詞句、文法指導を教えていただきました。文法を教える順番にも言及されていて教育関係者に呼び掛けていく姿勢を自分も今後真似していきたいと思いました。

以下備忘録

語順指導
音読編→
文法指導編
→動詞関係の文法と名詞句(団)を作るもしくは説明を加える形は同列ではない。教える順番が混在することは正しいのか。混在するにしても違うということは考えて指導するべきでは。

あとは、O先生の話の中で根気よく続けていくのも大切ということをおっしゃっていたので、最近指導しているスタンスを肯定してくださったようで安心しました。色々な先生の話を聞く機会が多いですが、どの先生も結局は粘り強く、繰り返し説明をしたり、練習する時間を与えたりの連続であるように思います。生徒にとったら当然なようですが、とかく一回で理解させようとしてしまいがちな先生が多い中でもっとも大切なことである気がします。長期的なスパンで目標を持ち、それを達成するためにどうするか。

今年度も終わりだなぁ...

単語帳

2D Shape平面図形
Acute triangle鋭角三角形
Acute angle鋭角
Adjacent隣接した
Angle角度
Arc円弧
Area面積
Asymmetry非対称
Base底辺、底面
Capacity容量
Center中心
Central angle中心角
Circle円
Circumference円周
Cone直円錐
Congruent figures合同な形
Corner角(かど)
Cross Section断面
Cube立方体
Cylinder円柱
Diagonal対角線、対角面、ななめ
Diameter直径
Dimension次元
Edge接線(2つの面が交わる線)
Equilateral triangle正三角形
Face(立体の)面
Flat surface平面
Hexagon六角形
Horizontal水平のIntersect交わる。
例えば “intersecting line” で交わる線
Isosceles triangle二等辺三角形
Lateral側面、横の
Line segment線分
Mass質量
Nonagon九角形
Obtuse angle鈍角
Obtuse triangle鈍角三角形
Octagon八角
Oval楕円
Parallel line平行線
Parallelogram平行四辺形
Pentagon五角形
Perimeter外周
Perpendicular line垂直線、垂線
Plane平面
Point点
Polygon多角形
Prism角柱
Pyramid錐
Quadrilateral四辺形
Radius半径Ray
半直線Rectangle
長方形Rhombus
ひし形Right angle
直角Right triangle
直角三角形Septagon (Heptagon)
七角形Side
平面図形の「辺」、立体図形の「面」Solid (3D)
shape立体図形
Sphere球
Square正方形
Square pyramid四角錐
Symmetry対称
Trapezoid台形
Triangle三角形
Vertical縦の、垂直の
Volume体積

北原先生、田尻先生 辞書指導講演会 記録 2

 続きです。

 今度は田尻先生の和英を使った指導ということでした。和英の使い方ということでしたが、和英を使う上で気をつけるべきこと及び、授業で気を付けるべきことという内容でした。

 まず田尻先生の講演会は考えさせられることが本当に多かったです。先生の話からすると生徒を前にしたときにもそうした授業をされているようです。発問の内容。発問の仕方。知的な面白さと笑いを含めた面白さ。そうした授業が生徒の好奇心を高め、授業の質も高まっていくそうです。

 そのことに関連しておっしゃっていたことの中に、教育は目標の共有であって、方法の共有ではないというものがありました。先生にあった授業を目標に向かって行っていく。技術だけを知り、よく見える授業をしていても、生徒が考えていなければ何も意味がない。アクティブラーニングと言って班活動をしているだけでは全く意味がない。一人でも頭がフル回転していればそれが、アクティブラーニングになっている。なぜこうするのかを目標に向けて考えさせられる授業が大切になるようです。

 いろいろなヒントを田尻先生はおっしゃっていたので、気になった発言を以下にまとめておきます。

・上の生徒がわかる、おもしろいと感じるとお互い協力したり、教えあいながら勉強が始まる。

・成長が実感できれば生徒は動き出す。できてうれしいと感じられる。

・何度もインプットをして、インテイクにつなげ、アウトプットへしていくことで成長になる。

・文に命を!

Ex, Your son broke the window. VS The window was broken by your son. 違いは何?

 5 people were killed.と5 people had been killed. 使い方はどう違うの?など

・シンプルなことを深く教える。

・文法などをノートに書くことが理解につながるのではない。練習をして自分でノートまとめる方がよっぽど考え、理解につながる。

・授業ではLong answer >cool answer>short answer がOutputできる状態につながっていく。

 

先生のアイデアの源泉はいつも英語の授業のことを考えていること。英語力を高めることをいつまでも続けない姿勢にあるのではないかと思います。私も先生を見習いたいです。

 

とりあえずアイデアをメモ

・エラーを探せ:違いを英語にしていく。(身近にあるものを使っている)

・同時通訳和英順

・和文和訳:Ex,おれはコーヒー→英語では?(身近)

・ボケて:「ボケて」の絵を英語にしていく。(身近)

やっぱり身近なもので授業の発想を得ていることがわかります。

 

まずは英語力を高めなければいけないと感じさせられました...これまたまとまりませんが以上です。本当にためになる一日でした。

北原先生、田尻先生 辞書指導講演会 記録 1

 久々に講演会へ行くことができました。昨年度は行く機会が多かったのですが、今年は極端に減ってしまっています。今日参加して思ったのが、行くだけでモチベーションが上がるということです。時間は作るものなのでどうにかしてこういった機会をもっと増やしていきたいものです。

 

 ということで、今日のメモをしておきます。すべては書けないので印象に残ったことを記載します。

 まず、北原先生は実際の生徒の状況を拝見させていただきました。生徒たちのいきいきした姿をみることができました。もちろん、英語力の高さに脱帽です。絵の描かれたカードを使いそれを説明する英文を再生していく。その中には、何度も練習した英文のカードが入っているが、初見のカードも混ぜてあり、後者は自分の英語でimpromptu speechをしなければならない。どの生徒もしゃべろうという気持ちがあふれているし、実際にしゃべっている。

 その背景にあるものの一つ目は何十回と行う音読である。先生のクラスにおいて生徒は教科書の文をほとんど覚えているという。

 二つ目に、辞書の指導である。何度も引く。引いたときに関連事項(発音、コロケーション、実際の使用場面など。講演会資料に詳しく記載)を何度も確認する。定着を促す。

 生徒とNew Wordsを確認する流れを紹介していただきましたが、そこにも工夫がありました。ここにも忘れないように書いておきます。

以下フラッシュカードを使用

(1)生徒に読ませる。(教員は示さない。):生徒が自分で発音を考える機会を与える。

(2)一緒に確認する:発音等確認、フォニックスを使い類例を示す。

(3)辞書を語幹を使い引かせたり、同じ意味だが、使われ方の違いを調べたり(JobとWorkなど)発音をさらに確認をする。

以上。

 北原先生の授業を見学した先生はNew Wordsをここまで時間をかけて行う先生はほとんどいないとも感想を述べていたそうです。

 

 こうした授業で目指しているのが自学ができる生徒を育てること。自分の言葉でしゃべれること。やっぱりこうした目的があるから、授業が形になるんだと改めて実感しました。

 

 あと話がまとまりませんが、印象に残ったことはSpeaking>Writingとのことです。

Speakingができれば、Writingはできるとのことです。語順指導もしない。音読で語順が勝手に身についているそうです。そこまでどうすればやらせることができるのか一つの課題になりそうです。

 

 話を聞いていて思ったことの一つに北原先生のしつこさもあります。言い方はいかがなものかもしれませんが、本当にしつこい。できるまでやる。何度でも、いつでも。

 自分の授業でも繰り返し、何度でも生徒を教えてあげたいです。

 

まとまりがありませんが、北原先生の講演会でした。